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執筆者の写真Midori Nissato

[Suits woman]母はフリーランス&子どもが早生まれは、保活ハードモード必至!? 私の保活体験

※この記事は、小学館 Suits womanに掲載していた記事です。サイト閉鎖に伴い、許可をいただき転載しています。


保育園の通知をドキドキしながら待っている方、来年の入園を目指して情報収集中の方、内定通知がきてホッとしている方、保留の通知がきて困惑している方、保活(保育園探し)にはたくさんのドラマがありますよね。

我が家は、会社員の夫とフリーランス(個人事業主)の私と、2019年2月末生まれの娘の3人家族です。東京都の23区の待機児童ランキングでは、だいたい真ん中くらいになっていることが多い区に住んでいます。

仕事は主に自宅でしているので、体への負担は少ないと思い、産後3か月頃から少しずつ仕事を再開しました。

当時まだ小さい娘は寝ている時間が多く、たまに授乳とオムツ換えをするような感じだったので、「これなら、子育てをしながら仕事が出来るかも?」と思っていました。

しかし、産後5か月頃になると、寝返りをうったり、目を離したすきにズリズリと動き始めたり、娘の動きがとたんに活発になりました。

仕事と育児の両立の困難さを実感し、産後6か月目の2019年8月いよいよ保育園探しを始めました。

子どもがいる友人たちから「都市部は保育園探しが大変だよ」と聞いてはいたものの、いざ保活を始めてみると、想像以上の大変さを実感する出来事が次々と起こるのでした。

※今回の記事は、筆者による2018~2020年の体験談になります。お住まいの地域や保活の時期によって内容は異なりますので、詳細はお住まいの自治体の情報をご確認ください。


早生まれは、生まれながらに保活ハードモード確定?!


生まれた月が違うだけで不利になるなんて……


保活を始めて間もなく、初めて知った事実。早生まれだと、一番募集人数が多いはずの0歳の募集に応募できないということ。

私が住んでいる区では、募集が早い保育園で、4月の時点で満生後6週からの募集でした。出産予定日が2月末だったので、0歳の入園条件には満たなかったのです。

近隣の保育園は、0歳は10人近く募集がある保育園でも、1歳の募集はその半数以下というところが多く、早生まれという時点ですでに保活では不利な状況に……。

入園募集を4月と9月というように年2回に分ければ、かなり助かるご家庭が多いのでは?と感じました。

そして、何も知らなかった私は8月に保活を始め、応募したのですが、そんな中途半端な時期に空きがあるはずも無く、申し込みをするやいなや、待機児童の仲間入りをしたのでした。


フリーランスは不利なのか?


フリーランスの捉え方は地域によって差があるとか


保活を始める前に、子どものいる友人たちにヒアリングをした時に、ちょくちょく出てきた“点数”という言葉。

最初はなんのことかさっぱりわからなかったのですが……、ざっくり言うと、親の就労状況や置かれている状況(要介護者がいるとか持病があるとか)を数値化することで、“保育の必要度を測るもの”。そして、その点数の多い少ないで保育園に入る優先順位が決まるというもの。

その点数の算出方法は居住している地域によって変わると言うのも、保活をして初めて知りました。

中でも気になったのが、先輩ママから聞いた「区によっては、フリーランスだと点数が低く計算されてしまう場合がある」という話。

「そもそも保育園を必要とされている方は、夫婦共働きの方がほとんどですので…」という、区役所の窓口の方の言葉の通り、“フルタイムとして計算してもらえないと、保活ではスタートラインに立てない”ということのようでした。

不安になった私は、必要書類以外に、クライアントと結んだ契約書や請求書、制作物のコピーなど、自分の仕事内容を証明できるありとあらゆるものを思いつく限り持参したのですが、私が応募をした際は窓口で「必要ありませんのでお持ち帰りください」ということになりました。

フリーランスでも開業届のコピー、直近の確定申告書のコピー、労働時間を自分で記入する指定の書類などを提出することで、会社員と同じくフルタイムとして換算してもらうことができました。

産休前の勤務時間や収入、住民税などを自治体独自の方法で算出し、フルタイムとして扱うかどうか判断しているそうです。(詳しい計算方法はお住まいの自治体にお問い合わせください)

お気づきかと思いますが、点数の計算システムも用意する書類も、保活はとにかくわかりにくくて面倒なことが多いです。


出産前後で企業への再就職活動を試みた話

働くために保育園に入りたいけど、保育園に入るには働いていないといけない?


そんなこんなで、フリーランスでもなんとかフルタイム扱いになった私ですが、実は出産前後に再就職活動をしていた時期があります。

妊娠前にフリーランスでの収入の不安定さが辛くなり、今後子どもが出来るかもしれないことも考えて、フリーランスで働きつつ企業への再就職への道も模索していました。

「産後復帰率ほぼ100%なんですよ」という企業もあれば、「内定後2年間は妊娠しないでね」と言う企業もあったり、“既婚30代半ば女性ならでは”なのか、再就職活動は思うように進まず、そのさなかに妊娠が発覚しました。

そして産後再び、保活と同時に再就職活動も再開したのですが、当然のことながら、企業からは「保育園はいつ入れそうですか?」という質問が。

おや、しかし、保育園を探すには仕事をしている必要があるのでは? 保育園が先なのか、仕事が先なのか…?思わず混乱してしまいました。

保育園の募集にエントリーする際に、求職中として証明が出来れば点数をのせてもらえたり、内定が証明できると就職と同じ扱いになるなど、もちろん色々な状況を考慮してくれるようですが、“もともと仕事をしていて出産を理由に休んでいる状態”に比べると点数が低めだったり、証明する為の書類の準備が手間だったり、不利な状態にあるのは一目瞭然でした。

自分が会社員で、妊娠出産を期に退職していたら、かなりハードモードだったのでは…?とハッとしました。

結局のところ、私は再就職せずにフリーランスで働くことを決めたのですが、この経験がきっかけで、女性の妊娠出産と仕事の両立について考えさせられました。

後半の漫画では、待機児童になってからの認可外保育園探し、認可外保育園から近所の認可保育園への転園のお話を描きました。

最終的に認可保育園に入れることになった理由は何だったのか?を自分なりに振り返りつつ、保活をする際に良かったことも合わせてまとめました。





7か月間、認可外(企業主導型)保育園へ通ったのちの4月に近所の区立保育園へ入園が決まりました。

あくまでも私の推測ですが、2,3人しか募集の無かった枠に入れた理由は…


・認可外保育園に入っていたことが加算の対象になった。(※自治体によって加算になる場合と、ならない場合があるそうです。) ・人気やブランド(大学付属、有名保育園チェーンなど)にとらわれず、自分の目で見て、自分と子どもに合っていると判断した保育園に応募した。入れた保育園は比較的倍率が低い保育園だった。 ・実は周りの家庭に比べて収入が少なめだったのでは?という予想も。(特に私は妊娠後、仕事をセーブしていたので収入が少なめだった)


思い当たるところはこんな感じです。 また、保活を始めたのが8月という全然募集がない時期で窓口が空いており、じっくり話を聞くことが出来たこと、住んでいる自治体は違うが、気軽に相談できる保活経験者の友人がいたこと、夫が保活に協力的だったことも、保活をする上でありがたかったことです。

保活は想像以上にやることが多く、普段読み慣れていない資料も理解するのに時間がかかり、区役所の窓口の担当者によって回答にばらつきがあったり、心が折れそうになることがたくさんありました。

10月に認可外保育園に入れるようになった生後8か月目までは、自宅で仕事をしながら育児をしていました。日中の仕事は子どものお昼寝の時間にまとめておこなうようにしていましたが、抱っこ紐で体にくくりつけてパソコンに向かっていることも多く、片手間でお世話をしている感じがとても心苦しかったことをよく覚えています。

保育園に行きはじめてからは、子どもも友達と遊べるのが嬉しいのか、とても表情がにこやかになりました。私自信も集中して仕事が出来るようになりストレスが激減しました。

もちろん自宅で育児と仕事をうまく両立している方もたくさんいて、「自分にも出来ないものか…」と悩んだ時期もありましたが、我が家の場合は、私にとっても子どもにとっても保育園のお世話になることが合っていたようです。

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